5代目の山岳迷走記番外編 山岳迷走記の目次ページへ 新緑トレッキングシーズンです。『ギボシ丸マップ』を手にフィールドを楽しもう!
まずは当店製作の『滝犬・ギボシ丸の峠駅から遠足マップ』を印刷してください。カメラとカッ パ、そうそう日焼け止めも今では必須アイテムでしょうか。あとは峠駅前、滑川、姥湯からの山 歩き。今まさに新緑のトレッキングシーズンです!今回は「場所」ではなく「山で恵みを味わう」 を第1テーマとしました。で、「場所」ですが…、「ギボシ丸マップでイチオシの場所は?」と問わ れて答えるのはやっぱりあの滝ですね! ギボシ丸マップは「電車で峠駅下車、のちフィールドへ」対応です。歩きだす前に ![]() 大福布袋様に山行の安全祈願 山行開始。マップの中心地「滑川橋」までの行程約60分。はじめの30分は登り、ガンバレ! ![]() ![]() 「山んちゅ」を自認してるだけあって道端の雑草内から食菜をピックアップしてしまう。ミズナと ウドを採取できた。歩きだからこその特典と思いたい。 約30分で「萱(かや)峠」。そののちやや下りの行程。静かな杉木立を歩いていると轟音が聞 こえてくる。前川である。やがて、道路の路肩が切り通しとなった「人転がしの沢(ザトコロバシ の沢とも)」にでる。なんちゅう名前だと思うが、なるほどなあという気もしてくる。 ![]() ![]() ギボシ丸はどこかで泥遊びをしてきたようだ。 ![]() 「人転がしの沢」は増水時以外は基本的に涸れている ![]() はるか下のほ〜に沢の流れがあるのだが、岩盤地質および水量豊富な沢のため轟音が聞こ えるのだ。 ![]() ![]() ![]() 「滑川橋」に到着。なお、マップ記載のコースタイムは、写真のあんちゃん(5代目ですが)の実 測。人によって当然時間の差異がでる。ここで記載タイムとご自身の歩測の計算をしておくとい いかもしれない。 ![]() 「滑川温泉前の小滝」 古老の話によると明治だったか大正だったかのある豪雨後の川の氾 濫でこの岩盤の前に層になっていた土を一晩で流されて滝が出現したという。 滝の上に架かる「吊橋」を渡って登山道に入る。 ![]() 昨日までの収穫山行はヤブだの沢歩きばっかり。登山道の土の感触にギボシ丸は大はしゃ ぎ。おまけに泥遊びまでして。吊橋を渡るために抱え上げた時にこっちも泥をかぶってしまった ではないか。 ![]() ![]() 今年もやってまいりました〜「滑川大滝の展望台」 ![]() お〜!! 「迷走記第2章」を書いたとき、沢に下りる道は半ヤブ化していたのだが今では整 備されている。滝つぼに下りるのは大変だという方でも少しだけこの道を下ると滝の全景が見 えます。展望台で引き返さないでくださいね。 ![]() そうそう、沢に下りて滝つぼを見たい場合は軍手もしたほうがいいでしょう。手をつくことになる からです。 ![]() 「迷走記第2章」にも書きましたが、「フィールドを楽しむなら多少濡れてもOK」な心づもりだと レポートを書いてる側としてもうれしいですね。 ![]() ![]() ギボシ丸の濡れ具合・汚れ具合はやりすぎ・はしゃぎすぎですが…彼を滝犬にしたのはかく云 う自分。5代目であります。 ![]() ![]() 「大滝・滝つぼ」 6月2日AM7:20 今日は4:30峠駅前スタートで、山菜採りつつ写真撮りつつかな〜りゆっくり来ました。なおか つ沢への下り口で微調整。というのも夏至前の今は谷に朝日が入るのが遅いからです。ちな みに「迷走記第2章」は7月下旬のAM6:20。この日のこの瞬間雲が出ていたが朝日は谷に 入っていました。 6月に入ったばかりで滝つぼに長居は無用。一応「中綿入りベスト」を持ってきたけど着こむの も億劫だし早々と撤退。 そうそう滑川大滝のそばにもう一つありましたよね? ![]() 「布引き滝」 残念ながら見えない部分が多い。上部の落ち口と下部の一部を見られるが…。 参考までに 「岡山県・大橋様撮影 2008.10.30 初冠雪の栂森 布引き滝」 ![]() ![]() ![]() AM8:00 展望台に戻る。さて、今回のテーマは「山で恵みを味わう」でした。 ![]() ガスバーナー・コッヘル・水筒・山菜とキノコ・タッパーにあるのは餅!そう本日の 『突撃お山の朝ごは〜ん』 は 『峠の茶屋 山菜雑煮餅 お山の恵みコッヘルバージョン』(長っ!) ![]() 右上のタッパーには ・ZENMAIクライマー採取の(って自分ですが)ゼンマイを戻したやつ ・ボリボリ(ナラタケのことですがボリボリっていい地方名でしょ) ・干しシイタケと戻し汁 そして ・来る途中で採ったミズナとウド ・岩壁をよじ登って採ったギボシ ・谷底のアイコ ・昨朝採り一晩あく抜きしたワラビ なお、山菜狩りの一部分ですが「かわら版」のページに書いてある食材もありますので見てくだ さい。 ![]() 山に持っていくまな板って難しいです。軽いにこしたことはないのですが、ペラペラのまな板は 好きでない。大きいと重いし…。現在ベターだと思って使っているのが写真の「100均でみつけ た六角形のマス」。難点は面積が狭いことだが、とがった石でも置けるし、丸石の場所でも石 の上にカポッて被せたら安定したまな板になる!たまたまですが、ガスカートリッジとぴったりス タッキングできたのに感動。マスまな板って「大河ドラマにもなった山内一豊の妻」のパクリ。 調理開始! ![]() ![]() ![]() マスまな板な安定感は抜群だが、やはり面積が狭いのが難点。とはいえ安定感があり、ザック に入り軽量で、面積の広いなどというすべてを満たしたものはあるのだろうか。 ![]() 調味した後に餅を加える。餅は煮とかさないのがおいしさのポイント ![]() ![]() 山菜たっぷり!持参した七味トウガラシをふって 『山菜雑煮餅 お山の恵みコッヘルバージョン』完成!! ![]() 8:20 大滝を観瀑しながらの山ごはん ![]() ![]() はしゃぎすぎのギボシ丸は寝てました。 ![]() 9:00 すべてをザックに詰めて帰路につく。そうそう、このあたりはかつての「滑川鉱山」から の鉄鉱石を搬出していたトロッコ跡やケーブルの鉄塔があります。滑川橋からも2梁鉄塔が見 えます。小さな発見も旅の楽しみです。 ![]() 後記 この2年ほどカモシカに遭遇しなくなりました。たぶんこいつらのせいでしょう。ギボシ丸 哨戒隊長が威嚇口撃したのに反応したのを数えたけど10数匹のグループだったようだ。サル はグループで虚勢を張るからタチが悪い。スズやラジオで音を出して歩きましょう。 ![]() ![]() ![]() 2010.6.2 |