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さよなら赤岩駅緊急展示室
 峠駅の2つ隣の赤岩駅は近隣の民家ゼロ。かつアクセス道路も酷道であり、国内最上位
の秘境駅として知られています。18きっぷシーズンになると、コアなファンが下車する駅です
が冬は下車すると非常に危険なため2012年より「冬期間は全列車通過(冬期下車不可)」と
いう措置がとられてきました。さて今年度2016年も12月1日より「前例とおり冬期下車不可」
となり数日がたちました。同月16日に、「来春ダイヤ改正」に合わせて「赤岩駅は通年全列車
通過(通年下車不可)」と発表されたのですが、現在は「冬期下車不可」状態に入っているの
で、結果的・実質的に、去る11月30日が赤岩駅の営業最終日ということになってしまいま
した。かつての「4駅連続スイッチバック駅」の一角がついに退役となり、感慨無量の境地。
 山形県側の板谷・峠・大沢3駅はスノーシェッドを持つゆえ、実はスイッチバックの全体像が
把握しにくい。唯一、裸駅??である赤岩は理解しやすいのだが、もはや駅に近づき難くなってし
まった。以下の写真は極めて貴重な資料であろう。
[2017.1.15大雪電車運休で立売り不可休業日アップロード]
2017年01月15日

赤岩駅構内
米沢発の汽車は下坂しながら先頭部から駅引き込み線へ進入、停車
2017年01月15日

スイッチバック引き込み線
駅から後退してスイッチバック引き込み線へ。ゆえに手前が駅引き込み線。写真右および左下の2線が本線である。もちろん引き込み線やクロスポイントは現在撤去済み。
2017年01月15日

山の傾斜に取りついている敷設している赤岩駅
懐かしの「特急つばさ」が駅直下地点を登坂。山枯れの季節は本線と駅構造物の位置関係がわかりやすい
2017年01月15日

クロスポイント1
スイッチバック引き込み線を背に、右側が本線・左側が駅引き込み線。駅最深部まで捉えている撮影。駅奥にあるトンネルは、かつて長大編成だった列車を狭小駅敷地に収めるために削ったもので貫通はしていない。登坂走行しているのは「快速かもしか」
2017年01月15日

クロスポイント2
上記の撮影地点から少し後ろにさがると、クロスポイントがきれいに入る。躍動感を感じる一枚。
2017年01月15日

クロスポイント3
さらにもう少し下がった地点で撮影。引き込み線のポイントも入るかわりに駅線と本線の登坂具合が薄らいでいる。牽引しているのは貨車だ

対岸からの俯瞰1
もはや存在しない対岸のイラ窪集落も捉えている。ぱっと見てこの登坂を易しく感じるか険しく感じるか?蒸気時代は機関車が悲鳴を上げていた傾斜も、3輌編成では実感しにくいかもしれない。
2017年01月15日

対岸からの俯瞰2
イベント列車「さよならスイッチバック号」機関車重連が見られたのはもはや四半世紀も前となってしまった。

駅ホームから駅引き込み線と本線の対比構図で
山萌える季節は雑草に遮られ本線が撮れない。山枯れ時期ゆえ撮れた構図。